インタビュー技術系社員編 クロストーク
※社員の所属や掲載内容は取材当時のものです。
取材当時

- R.Yさん
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2017年 入社
技術部スタッフ
(施設担当)

- J.Eさん
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2012年 入社
技術部スタッフ
(電気システム担当)

- M.Sさん
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2012年 入社
技術部車両課車両区 助役
自己紹介をお願いします
- M.Sさん
- 私は今年の夏から、車両の定期検査を行う車両工場の助役として、作業員が効率よく仕事を進められるように、全体を見渡す「舵取り」のような役割を担っています。具体的には、電車の車両や設備などの点検周期に沿ったメンテナンス方針の決定や、作業の工程調整、車両部品・材料の手配、作業員が健康に働けるような環境づくりを目指してメンタルヘルスにも取り組んでいます。多くの作業員を動かす責任のある仕事ですが、みんなで協力しながら進めていくために、普段からコミュニケーションを大切にしています。
- J.Eさん
- 電気担当の私は、学生の皆さんが普段目にする機会も多い踏切装置や、信号機、安全運行を支えるホーム上の保安設備に関する設計と、設備工事の施工管理をしています。これらの電気設備はいずれも安全運行を行う上で欠かせない装置です。正常に作動していなければ、お客さまの日常生活に支障をきたしますし、最悪の場合、命に関わる可能性もありますので、常に責任感や緊張感を持って仕事に取り組んでいます。
- R.Yさん
- 私は、駅舎や橋りょう、線路といった建築・土木・保線分野の工事計画や、これらの工事監督を担当しています。現在、山陽電車は全社的に駅舎のバリアフリー化事業を進めていますので、お客さまにとっての利便性の向上と、工事の円滑な進行の両立を心がけています。駅舎担当の私と、電気担当のJ.Eさんと、常に連絡を取りながら対応しています。
技術系総合職として、鉄道会社で働く
やりがいはどんなところにありますか?
- M.Sさん
- 「電車の車両=鉄道会社」のイメージがあると思います。先頭車両を「顔」と表現されることもあるくらいですので、鉄道会社で車両に携われるのは、シンプルに魅力だと思います。
-以前は、車両設計などを担当されていたそうですね。
- M.Sさん
- 5000系車両のロングシート化や6000系新造車の設計では、チームの一員として携わらせてもらいました。特に新型車両の導入は、山陽電車としても19年ぶりとなる一大プロジェクトだったので、うれしかったですね。費用感も考えながら進めた当時の経験は、現場を支える今の業務でも、すごく活かされています。
-電気担当のJ.Eさんは、どうですか?
- J.Eさん
-
鉄道会社の技術部の中でも、電気担当は、施設担当や車両担当と違って、目に見えない部分を管理していく「縁の下の力持ち」なので、働く姿が少しイメージしにくいかもしれません。
しかし、電車や改札機はもちろん、大きなところでは電車を走らせる動力源である電気を供給する変電所まで、あらゆる電気系統に携わることができるので、やりがいが非常に大きいです。
オールマイティな技術を身につけられるので、スキルアップにもつながりますし、技術部門の中でも電気担当以外の分野の人と関わることも多いので、仕事を通して自身の視野を広げられることも魅力ですね。
-R.Yさんは、山陽電車では、女性初の技術系総合職と聞きました。
- R.Yさん
-
私は大学で土木と建築を専攻していたので、その両方の学びを活かせる仕事がしたいと考えていました。鉄道は、通勤・通学などで毎日多くの方が利用するので、インフラの中でもお客さまとの距離がいちばん近い分野。
お客さまの反応を直接感じられる瞬間がたくさんあるので嬉しいです。
-ちょっと、くわしく聞かせてください。
- R.Yさん
-
担当した工事が竣工したので、先日確認に行ったんですね。そこで、「めっちゃきれいになってるー!」と会話されているお客さまの声が耳に入りまして…。もう涙が出るほどうれしくて、工事に携わった数年間の苦労が一気に報われた気がしました。
プライベートで駅を利用したときも、「あ、トイレがきれいになってる」とお客さまがつぶやかれたのが聞こえたこともあって、こういった時に、この仕事を選んでよかったなと思います。
インフラ分野で、鉄道会社がお客さまと
いちばん距離が近い、というのは響きますね。
なかでも、山陽電車の魅力はどういったところでしょう。
- M.Sさん
-
「山陽鉄道フェスティバル」をはじめ、沿線でのイベントを積極的に実施しているので、普段は内勤の私たちも、沿線にお住まいのお客さまと触れ合える機会が多いんです。
地域の方々に親しまれているというのが実感できると、やりがいにつながりますね。
-たしかに、車掌さんや駅員さんしか、直接お話できるイメージがありませんからね。
- M.Sさん
-
それに、当社には50年以上運行している車両も在籍していて、「安全・安心」という当たり前を維持する技術力は高いと思います。実は山陽電車は、日本で初めて「アルミ合金車」を導入した会社なんです。この導入は、新幹線よりも早いんですよ!
そういうチャレンジ精神は、社風として根付いていると思います。
-「チャレンジ精神のある会社」ですか、なるほど。
- J.Eさん
-
M.Sさんが新型車両導入のプロジェクトに携わったように、山陽電車は若い時からさまざまなことに挑戦できる会社だと思います。ちょうどいい規模感の会社なので、技術職同士のコミュニケーションも取りやすい。お互いが密に連携しながら、切磋琢磨できる環境です。
全体としても、社員同士のコミュニケーションを大切にする会社。入社当初から、上司や先輩が優しく話しかけてきてくれて、スムーズに職場になじむ事ができましたし、鉄道電気に関する知識や安全に関する事も丁寧に教えていただきました。
- R.Yさん
-
そうですね。他部署にいる同世代はもちろん、上司や先輩まで。横のつながりも縦のつながりもしっかりしていて、情報交換がしやすいから、現場での連携も取りやすいですね。
それに、110年以上の歴史があるのは、これまで社として堅実的な歩みを進めてきたからだと思います。老朽化している設備も計画的にメンテナンスを進めていて、時には大規模な改修も行いながら、今後何十年、何百年後も山陽電車を存続させていくべく、日々頑張っています!
新人にも、チャンスがたくさんあるのが山陽電車なんですね。
では、山陽電車をもっとこうしていきたい!
という今後の目標はありますか?
- J.Eさん
- もちろん伝統を重んじるのは大切なことですが、それと並行して、時代の変革にうまく対応していきたいなと考えています。今後デジタル化のながれが進んでいくと思うので、ニーズに応じた業務改善を行い、より効率良く、より生産性の高い業務プロセスを実現していきたいです。これから入社してくる人たちと一緒に、もっといい現場になるよう改良に取り組めたらいいなと思っています。
- M.Sさん
- やっぱり「知名度の向上」ですね。そのために、いろんなコラボレーションに力を入れていますが、さっきお話した「日本初のアルミ合金車導入」も、実はとても革新的なのに、知っている人は少なくて。チャレンジ精神があるのにもったいないなと思うので、今後の取り組み次第では、まだまだ伸びしろがあると強く感じています。
-良い部分が隠れているのは、とてももどかしいですよね。
- R.Yさん
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私は、山陽電車の「ブランド力」を向上させたいです。
無事故で工事を終えることを最優先に考えると、限られた時間の中では、どうしてもデザインの統一性が足りていない箇所もあります。
当社は少数精鋭のチーム単位で仕事を進めることが多いからこそ、年次関係なく、たくさんのプロジェクトに計画段階から参加させてもらえます。その中で、自分の提案が採用されることもあり、やりたいことができるチャンスに恵まれていると思います。
今後は、保有している49駅の統一的なイメージアップを図り、お客さまに「山陽電車の沿線に住んでいる!」「山陽電車で通っている!」と誇ってもらえるようになりたいですね。
新しい人のチカラが必要になりそうですね。
では最後に、就職活動中の学生のみなさんにエールをお願いします!
- M.Sさん
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就職活動は受験と違って、どれだけ頑張ってもうまくいかないこともあります。だけど、いろんな業界を知ることができるのも今しかない。就活は恋愛みたいなものなので、幅広い業界に触れることが、これからの人生でも良い刺激になるのではないでしょうか。
飾らずにリラックスして、ありのままの自分をアピールしてほしいと思います。
-「就活は恋愛みたいなもの」。名言が出ましたね!
- R.Yさん
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名言です!(笑)
私は、企業研究だけでなく、最終的には会社の方と直接会って、雰囲気とか、社員のイメージを重点的に見た方がいいと思います。私自身も、直接会社の方と会って、雰囲気を肌で感じてみて入社を決めたので、入社後のギャップは少なかったですね。業務内容や待遇だけを比較するのではなく、「この人たちとなら一緒に働いてみたい」と思えるかどうかを考えるのも大切だと思います。
- J.Eさん
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私は学生時代、電気分野を専攻していたので、最初は電力会社を志望していました。
しかし就職活動中に、鉄道会社って、鉄道だけでなくいろんな分野と繋がっていて楽しそうだなと思って、鉄道関係の会社に舵をとりました。「絶対ここに行きたい!」という気持ちも大事ですが、いろんな出会いがあるのも就職活動の醍醐味です。じっくり悩んで、考えて、迷った分、あなたに合った素敵な会社が待っていると思いますし、その会社が山陽電車であればうれしいです。今まで自分がやってきたことに自信を持って、就職活動に臨んでください。応援しています!
※社員の所属や掲載内容は取材当時のものです。