黒田官兵衛と播磨

播磨から観る黒田官兵衛とは
第10回 キリシタン大名・黒田官兵衛
姫路城・にの門櫓西面

姫路城・にの門櫓西面

十字紋の鬼瓦

十字紋の鬼瓦

日本にキリスト教が伝来したのは天文18(1549)年のこと。南蛮文化に興味を示した織田信長が庇護したため、キリスト教徒は次第に増加する。官兵衛もキリシタン大名として名高い高山右近に勧められて、洗礼を受ける。天正11(1583)年ごろのことで、洗礼名はドン・シメオンだった。その後、豊臣秀吉がバテレン追放令を出した際に棄教するが、領地における保護は続けたため、徳川家康政権時の九州ではさかんに布教活動が行われたといわれる。姫路城・にの門櫓西面の十字紋の鬼瓦は、官兵衛ゆかりのものとの説もある。